国際活動報告(5.6月)・報道ステーション
2017年7月10日 藤田早苗
みなさま、英国の藤田です。
共謀罪が間もなく施行されるということで、いろいろ活動を計画されていることと存じます。
その点も関連して、少し長くなりますが、いつもみなさまにご支援いただいている国際活動の報告をさせていただきます。
日本での講義・講演・ラジオなど
今回は13の大学に招聘いただいて学生に講義し、加えて8か所での講演と2つの学習会でお話ししました。昨年から特に大学の授業で学生に話すことを重視してきましたが、今回は合計1000人以上に話したことになります。昨年よんでくださった先生が「今年の学生にも聞かせたい」といって、また招待してくださったところも数か所あります。学生の反応は「知らなかった」「驚いた」というものが多く、「今回の話を聞いて、もっと主体的に政治や社会の問題に関心を持ちたいと思った」とメールをくれる学生もいました。今後もこういう機会をたくさんもちたいと思います。ご関心のありそうな先生をご存知の方はぜひご紹介ください。
講演会は、ちょうど「国連特別報告者」が話題になって、関心が高まってきたようで、どこでも多くの方が
参加され、立ち見が出たところもありました。東京での講演の抜粋がこちらでご覧いただけます。
また今回は初めて、会社の枠を超えたメディア関係者の集まりの学習会でお話ししました。デービッド・ケイ氏は報告書でメディア関係者の「専門家の組織」を奨励していますが、その実現のきっかけとなれば、と思います。
各地の講演会には記者の方が取材に来られ、朝日新聞、神戸新聞、赤旗新聞などが記事にされました。共謀罪に関するJapan Timesの6月24日の記事にも私のコメントが引用されました。また、おしどりマコ・ケンさんのパーソナリティーで「自由なラジオ」でお話し、それはネットでお聞きいただけます。
http://jiyunaradio.jp/personality/archive/063/
人権理事会(ジュネーブ)
ご存じのように今回の人権理事会ではデービッド・ケイ氏の日本などに関する報告書が発表されました。その後もケイ氏はサイドイベントで話され、最終日には「日本の表現の自由」に関するサイドイベントで
私もパネリストとして一緒にお話ししました。日本の現状を聞いて、たくさんの参加者の方が関心を示して話かけに来てくださいました。今後も国際世論を高めるために発信していければ、と思います。
https://www.facebook.com/sanae.fujita.142/posts/10155479530027372?pnref=story
ジャーナリストに関する国際会議(ユネスコ主催)
日本のメディアの独立の危機が指摘されているなか、私はジャーナリストに関する国際社会での議論を
学び日本に発信するために、この分野での国際会議への参加を始めました。主な主催はユネスコです。5月の初めには毎年「報道の自由デー」に関する大会があり、今年はジャカルタでした。1500人の参加者のうち、日本人は私を含めてたったの3人(ほかの二人はJICA職員)でメディア関係者はゼロでした。これが日本の現状です。
また6月の末にはジュネーブで開催されたジャーナリストの安全に関する会議にも参加しました。ケイ氏やほかの特別報告者の方も登壇され、多くの国際NGOなど専門家ともつながりを持つことができました。
https://www.facebook.com/sanae.fujita.142/posts/10155542496437372?pnref=story
カナタチ氏ビデオメッセージ・報道ステーション
この6月の末は特別報告者の年次総会の時でもあり、共謀罪に関する書簡を政府に送られたジョセフ・カナタチ氏も来られていました。6月末にジュネーブで再びゆっくりカナタチ氏とお話し、意見交換をしました。また16分にわたるビデオメッセージも収録しました。和訳を終え、これから字幕を付けていきます。
各地の学習会や講演会で使いたい方はご連絡ください。
予告編はこちらです。
このメッセージの一部が11日の報道ステーションで報道されることになりました。
ぜひご覧ください。
それでは今後ともご支援どうぞよろしくお願いいたします。
藤田早苗
画面の背景写真は、ジュネーヴのパレ・ウィルソン
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